お笑い好きや同業者から“天才”と評されていたものの、地下活動歴は約25年。唯一無二のエピソードトークで聴く者を惹きつけてやまないピン芸人・チャンス大城さん。昨年はついにRー1グランプリで決勝のステージを踏み話題となった。4月18日には初の怪談本『チャンス大城の霊怖 人怖』(ヨシモトブックス)を上梓するなど幅広い活躍を見せている。一筋縄ではいかないだろうチャンス大城さんのTHE CHANGEとは。【第3回/全5回】

チャンス大城 撮影/有坂政晴

 2017年12月21日放送『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)の「第23回細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で小出真保とともに優勝を果たし、2018年1月21日放送『人志松本のすべらない話』(同)に初出演したことで「人生が変わった」と話すチャンス大城さん。

「その2つが同時期でした。『細かすぎて~』は『ザ・ノンフィクション』(同)に出てくるような無職のおじさんのモノマネで勝ち抜いていって優勝したんですよ。『すべらない話』はその2週間後で。あ、もう売れたんだな、と思ったんですよ」

 だが、その後すぐに「えげつない角度でしくじりをして」またも地下へ舞い戻らんとしていたという。それは、『すべらない話』の打ち上げでのことだった。

「いやもう、松本さんが目の前にいるんですよね。僕はハイボールをガンガン飲みながら松本さんを見ていたんですけど、すげえ、動いてる、と思って。それだけで十分だったんですけど、記憶をなくしたんですよ。あとでその場にいた人に聞いたら、松本さんに“大喜利しましょう”とか絡んでいたらしいです。帰りに“愛してます!”とか言いながらタクシー揺らしたりして、宮川大輔さんにおもいっきり背中どつかれたらしいです」