原作コミックを無料の試し読みしか読んでいなかった
2020年に『ウルトラマンZ』(テレビ東京系)で主演に抜擢された際も、「押忍!」が口癖の空手家という役柄だったためジムに通って体を鍛えたといい、「やっておけば、自分が苦しくなったときに“これをやっているから大丈夫だろう”と思えるかなと思って。ちっちゃなことですけどね」と、真面目な一面を覗かせる。
「役に反映されないことのほうが多いけど、準備しておかないと不安になっちゃうんです。普段、自分自身のことは何も考えていないですけど、作品や役に関しては心配しちゃいますね」

なんという真面目な好青年だろうかと思ったのも束の間、今作の紺野役オーディションでは審査スタッフに驚かれたことがあったという。
「実は、オーディションの日まで原作を読んでいなかったんですよ。漫画アプリの無料の試し読み、あるじゃないですか、そこの部分しか読んでいなくて。元々、原作がある作品のオーディションに行くときは前情報を入れないようにしているんです、前情報を入れすぎちゃって、喋り方をキャラに寄せすぎて自然にできなかった経験があるので。試し読み部分だけ読んで、あまりわからない状態でオーディションに参加したんです、が……」
審査スタッフが、「原作は読みましたか?」と聞いた。平野さんは正直に、「ごめんなさい。試し読みしか読んでません」と答えた。