舞台での共演がきっかけとなり急展開
――見ている側としても、さんまさんと温水さんのやりとりが印象に強い人は多いと思います。
「あれは2000年の8月だったかな。あのとき、僕は所ジョージさんと『ゼナ』という活力剤のCMに出させていただいていました。そこで目に留めていただいて、PARCO劇場でさんまさんがやった舞台『七人ぐらいの兵士』に呼んでもらったんです」
――さんまさん主演により、大きな評判を集めた舞台作品ですね。
「そこで、さんまさんに舞台上でいじってもらう漫才のシーンがありました。5分程度の場面でしたが、“こんなすごい方と一緒に、2人だけで舞台上で漫才をするんだ”と。正直、ビビりながらやってましたね(苦笑)。そしたら、舞台の上で、あの関西弁で“ちゃうねん”“何やってんねん”とかなり言われて。
僕は“うわ、やっちゃった”と。本気で怒られていると思ったんです。それで舞台が終わったあとに、さんまさんのところに“すみませんでした”と謝りに行ったら、“ええねん、ええねん。あかんって言ったらやれって言うことや”と言われて」
――なるほど。
「それでも、やっぱり関西弁が本当に怒っているのかどうか分からなくて、ビビりながらやっていました。それをさんまさんが面白がってくれて、最初5分だった出番が、10分、15分と、2人だけでのシーンが伸びていったんです。そこに見に来ていたテレビ関係者の方がいて、舞台が終わった2日後の火曜日には、僕、『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ)のひな壇にいました」