弱冠13歳でデビューし、伸びやかで卓越した歌声によって、センセーションを巻き起こしたクリスタル・ケイさんが活動25周年を迎えた。ハートウォームなラブソング『恋におちたら』をはじめ数多くのヒットを放ち、近年はブロードウェイミュージカルにも出演。音楽活動で培った演技力は、読売演劇⼤賞の優秀⼥優賞を授かるなど、高く評価されている。
いつも笑顔でハッピーなオーラをまとうクリスタルさんだが、人知れず悩んだ時期もあったとか。本インタビューでは、これまであまり語られなかったであろう彼女の素顔と“THE CHANGE”を深掘りしていく!【第1回/全5回】

25周年を記念し、レーベルの垣根を超えた2枚組のベストアルバム『ALL TIME BEST 25th Anniversary』をリリースしたクリスタル・ケイさん。
特に印象に残っている楽曲を尋ねると、すこし首をかしげながら考え込んだあと、にっこりと笑みを浮かべてデビュー曲の『Eternal Memories』(1999年)を挙げた。この曲は、俳優の菅野美穂さんが出演したCMソングに起用され、問い合わせが殺到。のちにシングル化され、デビューに至ったという伝説を持つ。
「デビュー前に、いろいろなCMソングを歌わせていただく機会があって、そのCM制作チームがデビュー曲にも携わってくれました。とてもクオリティの高い楽曲を作る人たちだったので、いま『Eternal Memories』を聴いても、タイムレスで色あせないなって感じますね。
ただ、歌詞の世界観は人生を歌うような大人っぽいものだったので、当時の自分には子どもすぎて意味がわからなくて(笑)。ただきれいに歌うこと、歌唱のテクニックに集中してレコーディングしていました。歌詞の内容に、いまの自分がやっと追いついたような気がします」