弱冠15歳のクリスタル・ケイ、当時はバラード楽曲の本質的な理解に苦しむことも

 15歳で、音楽プロデューサーの藤原ヒロシ氏とMONDO GROSSOの大沢伸一氏の両氏と組んで映画『サトラレ』(2001)の主題歌『LOST CHILD』をリリース。ファンタジックな映画の世界観にリンクする楽曲を歌いこなすことは、容易ではなかったという。

「スタイリッシュですごくかっこいい曲なのですが、メロウだし歌詞も幻想的で壮大な感じもあったし、ノスタルジックな雰囲気や、当時の私には解釈が難しい歌詞も書かれていたりして、歌うのが難しいなと感じました。実は昔、人生経験がまだ足りなかったこともあって、バラードに苦手意識がありました。当時だからこそのピュアな魅力もあると思うけど、いろいろと経験したいまは言葉に自分の心をのせられるバラードを歌うのがとても楽しいですね」

 前述の藤原氏や大沢氏をはじめ、m-floやCHEMISTRY、PKCZ®︎との楽曲では三代目J Soul Brothersの登坂広臣さんと CRAZYBOY(ELLY)など、ベストアルバムに収録されているだけでも、数々のトップミュージシャンとコラボレーション(以下、コラボ)を重ねてきた。他のアーティストたちから、才能豊かで魅力的なシンガーと見られているという証だろう。