「楽器を持たないパンクバンド」BiSHの解散から2年。ソロアーティストとして活動するアイナ・ジ・エンドさんの活躍が目覚ましい。シンガーソングライター、ダンサー、そして俳優としても才能を開花させるなど、とどまるところを知らない。6月9日には、その豊かな表現力が余すことなく発揮された初のフォトエッセイ『達者じゃなくても』(幻冬舎)を上梓する。そんなアイナさんのTHE CHANGEとは。【第3回/全5回】

アイナ・ジ・エンド 撮影/冨田望 スタイリスト/菅沼愛

 ソロアーティストとして多方面で活動するアイナ・ジ・エンドさん。先日は7月3日より放送開始の人気アニメ『ダンダダン』(TBS系)第2期のオープニング主題歌『革命道中』を書き下ろしたことを発表したほか、6月9日には初のフォトエッセイ『達者じゃなくても』を上梓したばかりだ。BiSHの解散から2年、その活躍ぶりは目覚ましい。

「BiSHの初期のころは、死にものぐるいでやっていましたね。今でこそ当時の所属事務所WACKにはスタジオに鏡があったり後輩がいっぱいいたりしているんですけど、当時は鏡のないスタジオだったし、スタジオ代もお金がかかるから公園で練習していたり。今思い返すと、いい経験だったなと思います」

ーー当時から今まで、ずっと活動を続けられた原動力は?

「投げ出そうと思ったことはもちろんありますし、ちょうど最近も思ったんです。あ、いつ死んでもいいな、と。よく思っちゃう時期があるんですよね」