役作りは「想像力がすべてです」
映画は観る者の日常を彩る娯楽だと、綾野は言う。
「だからこそ、チームのひとりひとりが2時間9分、7740秒の映画の1秒のためにフルスイングでやる。そうやって撮影したものを、監督と編集スタッフの皆様が胆力を持ってつなげ、音楽を入れ、観る方々に届ける。そんな作品作りが好きなのです」

心優しい人物から、極悪人まで幅広い役柄を演じている綾野剛。引き出しは無限大のように思えるが、どのように役作りをしているのだろうか。
「想像力がすべてです」
想像力を広げるために、綾野はあらゆる努力をしているという。
「いつも“この想像だけで足りているか?”と自分に問いながら台本を読んでいます。映像を見たり、本を読むなど、たくさんインプットして、それを材料に想像し、アウトプットする。僕は役のマネージャーのような感覚なんです。想像から生み出した人物の一番の理解者でいようと努力をし、愛しています。」
