「起きていないことを不安がってもどうしようもない」結果につなげるため、続けていること

──なるほど。新しいことに挑戦するとき、ネガティブではなく、ポジティブに取り組めるタイプですか?

「怖さはありますが、ネガティブにはなりません。起きていないことを不安がってもどうしようもないよな、と思っています。不安がったからといって、仕事がうまくいくわけでもありませんから。
 それよりもていねいに準備をすることの方が、これまで結果につながってきました。挑戦という身構えた感覚もなくて、昔もいまも、変わらないリズムで生きています。新しい仕事もすれば、長く続けている仕事もある。この毎日の繰り返しですね」

──今年、連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)のオーディションに落ちたことも明かしていました。失敗も引きずらないのでしょうか。

「受かるより落ちる回数の方が圧倒的に多いので、まったく落ち込みません(笑)。ただ、最近僕が受けるオーディションって、一般的な特技披露や自己PRの機会はあまりないんです。その作品に特化した選考になるので、どんな結果になっても発見があります」

ウエンツ瑛士 撮影/有坂政晴