不器用な彼女だからこそ、見ている私たちに響くものがあるのかもしれない
──悔しさを否定せず、でも人間ゆえに失敗もすることも肯定してくれたと。
「それに“俳優である以前に人間だから、器用にできなくて当然だし、そうやってもがいている姿をみんな分かっているから、そんなに思い悩むことじゃないよ”と言ってくださって。お芝居の現場ではいつも悩んできた身なので、自分が苦しんでいることを、否定的に思わなくていいんだと、救われました」
──お芝居も歌も豊富に経験されてきたのに、表現者としてはご自身のことを「不器用」だと思っているんですね。
「全然器用なタイプじゃないですし、不器用まっしぐらでお芝居をしてきました(笑)。でも、そうやってもがいたなかで作品になった表現が私の全てなので、これからももがいていきたいなと思っています」