言葉が分からない分、逆に素直に思いを伝えられる気がした

「雑誌の仕事だったのですが、そこで異なる文化を体感しました」

──異なる文化とは?

「パリの人々は、バカンスを楽しむために仕事を頑張り、休みの日には家族との時間を大切にして、また働く。そんなライフスタイルに触れて、大きな衝撃を受けました。皆さん、切り替えがはっきりしていて、自分の“個”をしっかり持っているんです。ありのままの自分を大切にしているからこそ、他人の目や意見よりも、自分がどうしたいのかを重視されていると感じて。そうしたパリの人々の生き方や仕事への向き合い方に深く感銘を受けて、私も自分らしく生きたいと思いました。日本にいると、どうしても周りに合わせてしまうのですが、海外では言いたいことや言葉がストレートなんです。私も海外に行くと、言葉が分からない分、逆に素直に思いを伝えられる気がして、日本にいる時よりも自分らしくいられる、そんな自分が好きだと感じたのがパリでした」

──将来的にパリに移住したいと考えているのか。

「移住は分からないですが、一度はお仕事ではなく、プライベートで一人でパリに行ってみたいです」

 まっすぐな生き方が伝わってくる堀田さんであるが、以前の女性誌インタビューで「続ける努力は新しい何かを生む」と語っていた。

「両親から“新しいことを始めるのは良いけど、きちんと続けなさい”とずっと言われてきていて、途中で投げ出すのではなく、何かしら綺麗な形で終えること、続けることを意識するようにと。芸能の仕事でも色々あるかもしれませんが、まずは10年続けようと思い、今日までやってきました。これからの10年は、デビュー当時とは違う視点で物事を見ていくと思うので、新しいことに挑戦したいという気持ちが今の自分にはたくさんありますし、もしかしたら芸能以外のことにも挑戦したくなるかもしれません。それはこの10年で自分と対話してきた経験があるからこそ、新しいものを生み出していきたいなと思います」

 屈託のない笑顔で、飾らない自然体のまま──まさにその言葉がぴったりの堀田さん。今年はデビュー10年という節目の年だが、次の10年後に彼女はどのようなCHANGEを迎えているのだろうか。

堀田真由(ほった・まゆ)
1998年4月2日、滋賀県生まれ。O型。2015年、WOWOW連続ドラマ『テミスの求刑』で俳優デビュー。2017年にNHK連続テレビ小説わろてんか』で主人公の妹・りんを演じ注目され、その後の主な出演作はNHK『大奥』、TBS『アンチヒーロー』、NTV『若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-』、TBS『御上先生』、映画「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」など。

(作品情報)
ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』
毎週月曜日 夜10時~10時54分 カンテレ・フジテレビ系全国ネットで放映中
出演:磯村勇斗 堀田真由 平岩紙 市川美和子 淵上泰史 許豊凡(INI)・坂井真紀 尾美としのり ・木野花 光石研 稲垣吾郎
脚本:大森美香
(c)カンテレ
公式サイト: https://www.ktv.jp/bokuhoshi/

堀田さんの教師役を好演! ドラマ『僕達はまだその星の校則を知らない』より (c)カンテレ