「どうか、自分から諦めることだけはしないでほしい」
「私がPTSDになったとき、ネットで調べても、具体的な情報がほとんどなくて、“治った人はいないのかもしれない”と、ものすごく不安になりました。
だからこそ、あくまで症例の一つとして、“こういう人もいるよ”と伝えたくて、この本を書きました。
それと、PTSDじゃなくても、世の中にはたくさん苦しんで、戦っている人がいると思います。そんな方たちに、“あなたは一人じゃないよ”ということを伝えたいです。
闇の真っただ中にいると、誰も助けてくれない、一人ぼっちだと感じてしまう気持ちは、私も経験したので、痛いほどわかります。
でも、世界はそこだけじゃない。同じような想いを抱えている人は絶対にいますから、どうか、自分から諦めることだけはしないでほしいです」
温かいメッセージを送ってくれた彼女だが、実はファンの方々から「幸せになってほしい」といった、応援メッセージをもらうことが多いという。そんな人々に向けて、透明感あふれる癒しの笑顔を浮かべながら、こう力強く宣言してくれた。
「心配しないでください。私は大丈夫です。私は、私なりに楽しく生きていきますから。どうか、安心して見守っていてください(笑)」
さまざまな経験を乗り越え、自らの足で、自らの人生を歩みはじめた渡邊渚さん。彼女のしなやかな強さと優しさは、これからも多くの人々に“光”を届け続けることだろう。
渡邊渚(わたなべ・なぎさ)
1997年4月13日生まれ。新潟県出身。2020年、フジテレビにアナウンサーとして入社。2024年3月末に退社し、以降はフリーランスとしてエッセイ執筆やモデル業、バレーボール関連のMCやメンタルヘルスにまつわる講演など、さまざまな分野で活躍している。フォトエッセイ『透明を満たす』(講談社)、写真集『水平線』(集英社)が発売中。【起業家1年生渡邊渚とREALな社長 - モデルプレス×REAL VALUE】YouTube「REAL VALUE」公式アカウントで配信中!