アクターズスクールはちょっと面白いシステム

――知念さんはすべてを取っ払うと、どうなります?

 「“沖縄に帰りたい。海に戻りたい”みたいになるかも(笑)」

――やっぱり故郷・沖縄は切っても切り離せませんよね。沖縄アクターズスクール出身で、中学卒業後にデビューして上京しました。1996年のデビュー曲『DO-DO FOR ME』の印象的なサビと“この子が15歳!?”という衝撃は今でも覚えています。
 大人っぽいですよね、自分で言うのもなんだけど(笑)。今年3月に開催された『沖縄アクターズスクール完全復活祭』で当時の仲間が集まったんですが、みんな超踊って輝いていたんです。今は主婦をしたりまったく違う仕事をしていたりする人もみんな。すごい財産だなと思いました」

――『MAX』『SPEED』など、90年代のアクターズスクールの勢い、すごかったですよね。スクール時代はどうでしたか?

「ちょっと面白いシステムでしたね」

――どんなところが?

「先生がいないシステムで、キャリアを積んでいくと自分が先生になるんですよ。急に“里奈、来週からジュニアクラスに来てね”と言われたら、もうジュニアクラスの先生で。教えながら自分のレッスンもしていました」

――デビューも「里奈、来週から東京に行ってね」という感じで?

「さすがにもうちょっと前もってでしたが(笑)、本当にそんな感じでした!」

――言われたときの心境はどうでした?

「先にデビューした先輩たちがいたので、“ついに自分の番が来た!”と飛び込む意志しかなかったです」