歌謡グループ『純烈』のプロデューサー兼リーダー・酒井一圭。子役デビュー以降俳優として活躍する他、プロレスラーとしてデビューしたりイベントプロデューサーとして数々の企画を手がけるなど、幅広い活動を行う彼のTHE CHANGEとはーー。【第1回/全2回】

『純烈』は今年で結成17年、デビュー15年になります。
日めくりカレンダーをめくるような毎日で、「明日なんや?」「明日は?」とやっているうちに、あっという間に1年が過ぎていきます。
去年の9月に初のアルバムをリリース、11月に初の武道館公演、年が明けて1月には明治座座長公演があり、3月にメンバーの卒業がありました。そこだけ抽出すると、“激動の純烈”という印象ですが、一つ一つを噛み締めている余裕はありません (笑) 。
ただ、僕はプロデューサーの立場なので、忙しいスケジュールの中で、「このあと、どうしたらオモロイかな」っていうのは、大まかには自分で考えるんです。スタッフに、「こういう方向に持ってきたいんや」とか、「中身はこんなふうにできへんかな」といったように各セクションに球を投げる。キーワードとなる言葉を託したりしてね。
何か月か後、何年か後、自分でも忘れた頃に、その球がスタッフが練り上げた状態でビューンと戻ってきます。僕は、それをバットで打たなあかんのです。毎日、バッティングセンターで球を打ち返し続けている感じですわ。
ほんで、今度戻ってきた球は映画です。タイトルは『純烈ドキュメンタリー 死ぬまで推すのか』です。
僕らはコロナ禍の頃、みんなに元気になってもらおうと思って『スーパー戦闘 純烈ジャー』という特撮映画を作ったことがありました。新作はそれとはまったく違います。