芸能活動の原点になった「いいとも青年隊」

 今回、演じる瀬川卓蔵は、物語のキーになる存在。風間トオルさんとのWキャストになる。

「宮沢りえさんが出演されていた『ぼくらの七日間戦争』の映画を先日改めて観てみたんですけど、懐かしいなという感覚になりましたね。僕が演じる瀬川はホームレスのおじさんで、唯一、中学生たちの味方になる大人。

 ただ、映画の中ではさほど目立った存在ではなくて。この舞台では、ちゃんと大事な場面で子どもたちの作戦にひと役かうキーパーソンになっているんです。子どもたちを勇気づける存在というか大事なセリフもあるんですよね。出番的にはそこまで多くないんですけど、流れの中で大事な役。がんばります。」

野々村真 撮影/三浦龍司

 野々村さんの芸能活動は1982年10月に始まった『笑っていいとも!』の初代「いいとも青年隊」から。客前で生のリアクションを連日浴びるところが出発点となっている。

「そうですね。毎日お客さんを目の前にするというところから始まっているので、そういう場はワクワクするのかもしれないですね。でも、当時の僕は右も左もわからない状況でした。