「恥かいてもいいんだよ」野々村さんが人生で学んだこと

 路上パフォーマンスをしていたら『笑っていいとも!』に呼ばれ、俳優で活躍するぞと意気込んでいたら『日立 世界・ふしぎ発見!』に呼ばれる。思わぬ番組との出会いが野々村さんの人生を変え続けた。そんな野々村さんに最後に「こんなことを大事にしたほうがいいよ、というアドバイスを読者にいただければ」とお願いすると、シンプルで明確な答えが返ってきた。

「恥かいてもいいんだよ、ってことかな。別にわからないことはわからなくていいんだよ。そのときはわからなくて、恥ずかしいと思うかもしれないですけど、だから覚える。僕は恥ずかしながら本当に勉強してこなかったから、全てがスポンジのように吸収できたと思うんです。

 “本を読みなさい”というのは言われていたけど、全然読むような子どもじゃなかった。学校から帰ってきたら、パッとランドセルを放り出して外に遊びに行っちゃう子ども。それを見て親から言われたのは“本を読んで学ばないんだったら、あんたみたいな子は人からいろんな話を聞いて学びなさい”と。

 いっぱい話を聞くと、その中に必ず“これいいな”というものがあって、それが全て自分に返ってくる。聞くことは大事だというのは親の教えですね」

野々村真 撮影/三浦龍司