波乱万丈な経験も「乗り越えたかと聞かれると、それはわからない」
「売れるか売れないかわからない」と話す華原さんだが、華原さんは一気にスターダムを駆け上がった。歌番組やCM、ラジオ番組のみならず、あらゆる街角で華原さんの歌声があふれた。一方で、歌手活動を休止していた期間もあるなど、波乱万丈でもあった。華原さんは「そういった出来事を乗り越えたかと聞かれると、それはわからない」と話す。

「乗り越えるって、毎日のことだと思うんですよね。どうなったら正解っていうのもないと思うし。たとえば、“今日、この仕事をここまで乗り越える”とか、そういうことだと思います」
「マイクを持つたびにCHANGEする」と話す華原さんだからこその答えだ。
プロデューサーを務めた小室哲哉さんが見初め、華原さんの歌声が世に出た瞬間、それは華原さん自身のCHANGEでもあったが、華原さんの歌声を耳にしたすべての人間に、CHANGEをもたらしたはずだ。
かはら・ともみ
1974年8月17日生まれ、東京都出身。1995年に小室哲哉プロデュースで歌手デビュー。『I BELIEVE』『I’m proud』がデビュー1年未満でミリオンセラーを記録し、1stアルバム『LOVE BRACE』は257万枚を売り上げた。一躍国民的歌姫となり、セットアップスーツやシャネルを取り入れたファッションを真似する“カハラー”が街にあふれ、テレビ番組で発言した「つゆだく」がトレンドワードになるなど、世間にさまざまな影響を与えた。1999年以降、休養、復帰を繰り返し、2020年に独立、音楽活動を本格的に再開し、昨年11月から今年6月まで20都市24公演のライブツアーを開催した。