私が一番“今会える元AKB”
ーー読者世代の昭和アイドルで言うと、おニャン子クラブから演歌歌手になった城之内早苗さんを思い出さずにはいられません。
「城之内さんは、前に所属していた事務所の先輩でもあるんです。コンサートのステージで一緒に『あじさい橋』を歌わせていただいたこともありました。お会いするたびに“元気? 最近どう?”と気にかけてくれる優しい方なんです」
ーー歌謡曲と演歌の違いって、なんでしょう?
「いやいや、私なんかでは語れないです! ただ、ポップス好きから歌手になった立場から、あえて言うなら曲調でしょうか。演歌はこぶしが必要になる曲もあるし、歌謡曲と比べて、歌詞の言葉数が少なくてテンポもゆったり。本当にごまかしが利かない難しいジャンルだなと思っています」

ーーすっかり演歌歌手としての地位も確立していますが、AKB48時代と今のファン層に違いはありますか?
「AKBの頃から、おじさんばっかりで。だから、あまり変わらないと思います。40代なら若いほうで、50代の人が多いような」
ーー17年も芸能生活を続けていれば、当時から応援しているファンの人たちも年を重ねていますよね。
「そうなんです! あの頃、お兄さんだった、あの人がおじさんになってる……みたいな(笑)。結婚してお子さんがいらっしゃる人も、私が13歳の頃から応援してくれてる人もいます。嬉しい限りです」
ーー先日、ファンクラブ恒例のバスツアーがあったと聞きました。
「はい。私が陶芸をしてみたかったんで栃木の益子焼の窯元に行きました。バスツアーは年1回ぐらいのペースでやっていて、去年は地元・千葉のマザー牧場。バンジージャンプをするのが夢だったので、私のバンジー体験をみんなで眺めてもらうという(笑)。
吊るされている私の下にはおじさんたちがいて“オ~”という歓声と拍手が起きていて、他のお客さんは“何だろう、あの集団は?”って不思議な顔でした(笑)」