本物のキラキラした子たちに混ざれなかった

――なぜですか?

「本物のキラキラした子たちに混ざれなかったんです。本物って、なんていうか……根本的に違うじゃないですか。なのに、私は周りに合わせて気を遣ったりして窮屈だなぁと気づいて、“私、陽キャ無理だ”となって、結局、おとなしいグループに戻りました」

――女子グループの所属問題、根深いですよね。

「戻るときは、めちゃくちゃ悩みましたね。勇気を出して、前まで仲が良かった子に“お昼一緒に食べていい?”と言って、なんとかなじむことができました」

――そんな静かな修羅場も経験した高校時代をへて、専門学校生時代にスカウトされますが、最初から前向きだったんですか?

「いえ、“やってみたいけど、自分なんかが”という気持ちでした。ずっと考えて考えて、半月後にようやく“断ったら、私、たぶん一生、表舞台に立てないな。自分でシャッターを下ろしちゃうだろうな。それでいいのか?”と思って、“いや、やれるだけやってみよう!”と決心しました」

――誰にも相談しなかったんですね。

「もともと一人で考えるタイプなんです。自分の決断に責任を持ちたかったし。それで今の事務所に入りました。そして“そのビジュアルとスタイルならグラビアをやってみればいいんじゃない?”と言われて初めて調べてみたら……“え、水着!?”。
 でも、やると決めたからには挑戦しようと思って、“当たって砕けろ!”精神で最初に集英社に行ったら、3か月後には『ヤングジャンプ』に掲載されました」

西野夢菜