音楽ライターとしてキャリアをスタートし、国内外で音楽プロデューサーとして活動している松尾潔さんのTHE CHANGEに迫る。【第1回/全2回】

松尾潔 撮影/河村正和

 今は僕のことを、音楽プロデューサーとして認識している人が多いと思います。初めて日本人アーティストのプロデュースをしたのは、久保田利伸さんのリミックス。1998年のことでした。

 その後、平井堅さんをプロデュースしたり、テレビ東京のオーディション番組『ASAYAN』に関わって、CHEMISTRYをオーディションで選び、プロデュースしたりしています。

 彼らは本当によく売れて、僕が手がけた初めの2枚のアルバムはいずれもミリオンセラーになりましたね。ちなみに、その『ASAYAN』のオーディションで最終選考まで残っていたのが、後にEXILEに加入するATSUSHI君です。数年後に、彼とも仕事をすることになりました。

 と、今もプロデューサーの仕事が多いですが、もともとは、音楽ライターをやっていたんです。