一時期は“美しくなること”へ依存しがちに

 彼女の“整形疑惑”がネットで見られるようになったのは、AKB48チームAのメンバーとしても活動するようになったころ。

「当時はまだまだ美容整形について批判的なイメージが強かったし、メンバー内でも口にしてはいけない雰囲気でしたね」

 初めての美容整形は、18歳のとき。

「キュッと小顔に見せたくて、アゴと鼻へのヒアルロン酸を入れました」

 ヒアルロン酸は、一般的には一定期間が経過すると身体の中に吸収されてしまうといい、これはすなわち、元の顔立ちに戻ってしまうことだ。

「それだけは絶対にイヤだと思いました。ちょうど、うつ病を発症した時期と重なっていて……というか、うつ病だったからでしょうけど、ヒアルロン酸を打つことが精神安定剤のようになってしまい、ピークのときは1か月ペースでやってもらっていました」

兒玉遥 撮影/有坂政晴

 明らかに変わっていく顔に、ネットはもちろん、周囲の人も「これはおかしい」と気づきはじめる。

「言ってくれる人もいたんです。“鼻(にヒアルロン酸を)入れすぎだよ”って。自分でも当時の写真を見ると、変だと思います。でも、当時のわたしは入れれば入れるほどキレイになれると思っていたし、疑り深くなっていて、人の意見を聞く耳を持っていませんでした」