現在も続けている、美肌を保つための秘けつは?
うつ病による2年半の休養を経て芸能界に復帰するころ、彼女は体内に残っていたヒアルロン酸を溶かす施術を受けて、元の顔を取り戻すことになる。
「初めて行った美容外科の医師から“あなたは、ヒアルロン酸を入れすぎた人の典型的な顔になっていますよ”と言っていただいて、決心がつきました」
久しぶりに見る、素のままの自分の顔は、悪くなかった。
「いまもわたしは、美容整形に否定的な気持ちは持っていません。ただ、魔法じゃないから、すべてを解決してくれるわけではありません。どこまでやるのか? という見極めを間違わないでほしい。そして、専門家や、信頼できるおとなの意見は素直に聞く。それが、美容整形と上手に付き合うためにはマストだと思います。わたしはものすごく遠回りしちゃいましたけど(笑)。最近だと2か月に1回くらいのペースでフォトフェイシャルを行ったり、内側からのお肌のケアを続けていますね」
そう言って笑う兒玉遥の自然な笑顔には、前を向いて生きる女性の潔さがあふれていた。

こだま・はるか
1996年9月19日生まれ。福岡県出身。2011年7月10日、HKT48の第1期生オーディションに合格し、メンバーとして活動開始。センターポジションも務め、16年には第8回AKB48選抜総選挙で、自身最高となる第9位に。2019年6月にHKT48を卒業し、現在は俳優として活動しており、主な出演作は、映画『空のない世界から』(22)、『僕らはみーんな生きている』(22)、『渚に咲く花』(22)、『岡本万太』(25)、連続テレビ小説『おむすび』(NHK)、舞台『フラガール』(22)、『夜曲〜ノクターン〜』(23)など。
公式サイト:https://kodama-haruka.com
『1割の不死蝶 うつを卒業した元アイドルの730日』
2025年9月19日発売
発行:KADOKAWA
定価:1,760円(本体1,600円+税)