人をバカにすることを喜びとするような教育を受けてきた人間が集まっているんだな
岡山から上京したかたまりさんが目の当たりにしたのは、日本の大学でも有数のハイクラスなシティボーイが集う場所だった。
ーーかたまりさんは、現役で慶応大学に合格されたんですよね。
かたまり「はい。これはなじめないかもしれないなと思ったら、あれよあれよとなじめなくなって。3か月で中退して、それでお笑いを志したので、この大学に行っていなければ、僕はまったく違う人生を歩んでいただろうと思います」
ーーなじめなかったからこそ、今があると。
かたまり「よかったのか悪かったのかわかりませんが、そうですね」
ーーかたまりさんの目に映っていた、周囲の同級生たちは、どんな雰囲気だったんですか?
かたまり「はい。やっぱり、子どもの頃からウニとかそういうものを食べさせられて、人をバカにすることを喜びとするような教育を受けてきた人間が集まっているんだな、と」
ーーそのときはそう感じられたと……それはなじめないかもしれませんね。
大学中退後、自宅に引きこもっていたというかたまりさん。実家暮らしだった頃は禁じられていたお笑い番組などを見はじめたのも、この頃だったという。
かたまり「母親が教育熱心なタイプで、お笑い番組なんかは“これは推奨しない”という意見がありましたから。だから、大学中退後からNSC入学までの、自宅待機の生活を送っていたときに、めっちゃハマったんです」
ーー自宅待機中は、どんな1日を送っていたんですか?
かたまり「やることはだいたい決まっていました。午前中に起きて喫茶店でモーニングを食べて、武蔵小杉の図書館に行って本を読んで。飽きたらゲオに行ってお笑いのDVDを借りて観て、飽きたらラジオを聴きながらパワプロをやって、眠くなったら寝る、という生活です」