ソロアーティストとして日本と米・ロサンゼルスの二拠点生活を送りながら活動している岩橋玄樹。アーティスト活動の傍ら、9月19日公開の『男神』で映画初出演を果たすなど、俳優としてのキャリアも着々と積んでいる。そんな岩橋さんに、俳優業とアーティスト活動のこと、さらに自身にとっての「CHANGE」や「アイドル」についてなどを聞いた。【第1回/全4回】

岩橋玄樹 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/村澤柚香 スタイリスト/河田威尊

 日本の伝統美に潜む恐ろしいものと、それに翻弄される家族の恐怖を描いたファンタジーホラー映画「男神」が9月19日から公開される。 今作で、忽然と姿を消してしまった息子を探す主人公が勤める建設会社の社長の息子・裕斗を演じるのは、岩橋玄樹さん。

 リネン素材の白いセットアップに身を包み、夏らしい爽やかな装いで取材場に現れた岩橋さん。実は取材当日は関東に台風が接近しており、大雨と強風が心配されていたのだが、その心配もよそに、撮影時はずっと晴天!「やっぱり持っている人は持っているんですねぇ」と感心しているスタッフ陣をよそに、先に撮影中の岩橋さんはさっそうとポージングを決めていた。そんな岩橋さんにとって、スクリーンデビュー作となる「男神」への出演を果たした今の心境を聞いた。

――今作がスクリーンデビュー作となりますが、オファーを聞いた時のお気持ちはいかがでしたか?

「初めて出演のオファーをいただいた時は、ざっくりと“こういう映画ですよ”と、ホラー映画だと伺いまして。僕はホラー映画が好きなので“ぜひ出てみたいです”とお受けしました。

 撮影前に台本を読んでみて、きっとこれが映像になったらすごくキレイなんだろうな、と思いました。僕は普段あまり本を読まないので、文字だけで理解するのが難しくて読み込むのに時間がかかったんです。でも、実際に撮影が始まって、どんどんホラー映画になっていく過程をみて“こういう感じで話が進んでいくんだ”と、撮影をしながらストーリーを理解していった感じでした」