ソロアーティストとして日本と米・ロサンゼルスの二拠点生活を送りながら活動している岩橋玄樹。アーティスト活動の傍ら、9月19日公開の『男神』で映画初出演を果たすなど、俳優としてのキャリアも着々と積んでいる。そんな岩橋さんに、俳優業とアーティスト活動のこと、さらに自身にとっての「CHANGE」や「アイドル」についてなどを聞いた。【第2回/全4回】

岩橋玄樹 撮影/有坂政晴 ヘアメイク/村澤柚香 スタイリスト/河田威尊

 アーティスト・岩橋玄樹さんは2013年に『幽かな彼女』で俳優デビューし、7月に放送されたドラマ『恋愛ルビの正しいふりかた』で主演を務めるなど、芝居の経験も着々と積んでいる。そんな岩橋さんに、芝居の面白さや小学生のころから大好きな俳優のこと、さらにグループを脱退し、個人で活動するようになった変化について聞いた。

――これまで出演した作品の中で「この作品、この役が自分の中で転機(CHANGE)になったな」とご自身で思うものは何かありますか?

「昔出させていただいたドラマ『部活、好きじゃなきゃダメですか?』(日本テレビ系、 2018年放送)は、監督の提案で『普段の自分とは全く違うキャラでやってみよう』ということでやらせてもらった役だったんです。“自由奔放で無邪気な、愛すべき純真天然系。無尽蔵のスタミナで、サッカーもうまい”というキャッチコピーがついているキャラクターだったので、 ずっとハイテンションなんですよ。いつも声を張りながらやっていたので、自分の中で思い出に残っている作品ですね」

――演技を通して、普段のご自身と全く違う役を生きることの面白さを、どんなところに感じていますか?

「それが俳優業の醍醐味だなというのは、すごく感じています。普段やらないようなしゃべり方や、普段だったらできないようなことを、役を通してできるのは他の職業の人にはできないことですから。

でも、キャラクターを自分の中に入れるまでものすごく努力も必要だし、勉強も必要なので大変なんですけど、そこを乗り越えてできるようになって、ひとつの映像作品になっていることが一番幸せです」