岩橋玄樹さんが「ずっと好きな俳優」
――演技の影響を受けた、または憧れの俳優さんはどなたかいらっしゃいますか?
「ずっと好きな俳優さんは、伊藤英明さんです。小学生の時に『海猿』に夢中になって何回も映画館に観に行きました。もう『海猿』が大好きすぎて、クリスマスプレゼントは『海猿』のDVD‐BOXだったぐらい(笑)。
伊藤英明さんって、話し方がすごく自然なんですよね。『海猿』でも、最初は伊藤さんが演じる仙崎大輔にどこか後輩感があったと思うんです。その後、仙崎にも後輩ができてどんどん昇格していくんだけど、最初の“後輩感”の雰囲気はずっとどこかにあるというのが、役者としてすごいなと思うんです。最近、久々に『海猿』の映像を見たのですが、細かい表情とかも含めて“やっぱり伊藤さんはすごいな”って思いました。
『海猿』が放送されていた当時はまだ子どもだったので、内容はあまり分からずに“仙崎がかっこいいな”と思っていたんですが、自分もいろいろな演技の仕事を経験してから見る伊藤さんのお芝居は、すごく自然で素敵だなと感じました」

――一人の人間の役をずっと続けていく流れで、昔の雰囲気もどこかに保ちつつ、人としての成長も出せているってことですもんね。
「そうなんです。なので、今回の『男神』は1人のキャラクターでしたが、『恋ルビ』は高校生と大人という、2つの時間軸で表現しているんです。地味なモブキャラだった鈴木弘(通称・ヒロ)を演じるときは、声色や歩き方を変えたり、目線の動かし方なども自分の中でいろいろ考えながら、トライしながらやっていました」