くだらないことを言いたいだけ

「それは全くなくて、言いたいこと言うのが面倒くさいとかは別に思わないですね。言いたいことをいっぱい言ってるんで、むしろ世の中とは逆なんかな。
 テレビに関しては放送局で制約があるから、“この話題に触れないでください”“この話はしないでください”と言われたら、それはもちろんしないですよ。そのルールを守りつつ、その中で喋りたいことを喋ればいいですし。
 でも、SNSに関しては思ったことを自由に発信します。そこで面倒臭さを感じる人は、強い気持ちを持ちすぎなんじゃないですか。“これはこうあるべきだ”“こうした方がいい”という考えがある人、承認欲求を満たしたい人、蘊蓄を垂れたい人たちが発信していると思うんですよね。それに対して俺はボケたい、くだらないことを言いたいだけなんです」

 「真面目なニュースを取り上げて投稿したとしても、しゃべりたいことはその向こうにあるくだらないこと」だと濱田は言う。今年、自身のYouTubeチャンネルで語った「選挙期間中は選挙カーが大きい音で通るから、周りの音がかき消されて目の見えない人が歩きにくい」「選挙演説によって道に人だかりができて、点字ブロックの上をふさいで歩きにくい」という一部の話が、社会に対する問題提起としてネットニュースに取り上げられた。その記事では、「今回の濱田の言葉は、選挙の様子に目が向きすぎて、近くにあるもっとも配慮するべき瞬間を誰も見ていないことに気付かされる」ともっともらしい見解が添えられている。