「悩みとか自分の中でもがくというのは、常にずっと。でも…」

──『星列車で行こう』は夜空を駆け、“夢が見つかる”という伝説を持つ幻の星列車を舞台に、人生の岐路に立つ人々が出会い展開していくオリジナルストーリー。影山さんは昨年に続き、家から飛び出し、星列車に乗った主人公の太郎を演じます。

「はい。今年も主演を務めさせていただけるということで、すごく嬉しいですし、玉三郎さんのもとで、同じカンパニーでできるのも嬉しいです。今年は新たなキャストとして小波津亜廉さんも加わりますし、どんな作品になるかなとワクワクしています。去年の経験を生かして、さらにパワーアップした太郎をお届けしたいと思っています。それに太郎には自分と重なる部分もあるので、自分の経験も役に落とし込めたらいいなと思っています」

影山拓也 撮影/冨田望 ヘアメイク/大島智恵美

──太郎と重なるというのは、たとえばどんな部分でしょうか。

「太郎は、人の悩みにはすごく親身になって、冷静に考えて意見を伝えられるんですけど、自分のことになるとあまり答えが見つけられないタイプ。僕自身も、家族や友達、メンバーの悩みには冷静に考えて答えを出せるんですが、自分の悩みには答えが出せなくて、そこが似ていると感じます」

──太郎は悩みながらも進んでいきます。影山さんが特に悩んだり、壁を乗り越えたりした経験がありましたら教えてください。

「悩みとか自分の中でもがくというのは、常にずっとですね。でもそのつど、自分で解決してやっていくしかない。だから結果的に“やるしかない!”って開き直ってます」