逃げ出したいとかは思ったことはなかったです
――小倉さんから一番、学んだことは何ですか?
「一番驚いたのは、残り1分という場面で、言いよどむこともなく1分でコメントをビシッと収めるんです。もう職人技ですよね。
ふだんから早起きして何紙もの新聞に目を通されていました。放送終了後にも、必ずと言っていいほど局内の本屋さんに足を運んで本を買っていましたね。
それで、夜になるとお芝居とかコンサートに行くんですよ! ほんとにいつ寝てるんだと思っていました」
――エネルギッシュな方だったんですね!
「準備力がすごいんです。ゲストで出演されるコメンテーターの方に「この人からは何を引き出そうとかどういうふうに話を振ろうか」とか、番組を面白くするためにはどうするかと、下調べを怠らない人でした」

――菊川さん自身も、負けないくらい多忙な人生を送ってきたと思いますが、芸能界を辞めようと思ったことはないですか?
「それが一度もないんです! なぜでしょうね~(笑)。でも、根本はやっぱり、このお仕事が好きなんだと思います。楽しいし、つまらないと思ったことはないですし。たぶん、私の性分に合っているんです」
――好きなことでも、余裕がなくなるとツラくなると言いますが……。
「それは物理的な意味で時間が取れなくなることはありましたよ。でも、本気で辞めたいとは思わないです。
大変でチョー眠いし涙出ちゃう、もうヤダ……みたいなことはあっても、それは、その瞬間が大変なだけで。また寝れば解決するみたいな(笑)。だから、逃げ出したいとかは思ったことはなかったです」