最低限キープしたいクオリティ「どうしても毎回失敗する音があった」
今回の収録を「部活のようだった」と表現する井浦さん。一方で連日の収録を楽しんでいたとも話す。
「ひたすら文字を読み続けていく、音を収録していくってなったときに、聞き取りやすいというのは当然大事ですし、でも聞き取りやすいだけじゃなく、イメージが湧いてくるような声で、というのも重要で、そういったことを総合的に考えながらやっていました。
最低限キープしたいクオリティ……とくに滑舌を考えたときに、どうしても毎回失敗する音があったりするんです。そういうところに明確に向き合う日々だったなって思います。やっぱり本当に部活でしたよね(笑)」
井浦さんにとっての表現の場は、映画、ドラマ、そして今回のAudibleのような音声での世界など、広がりを持つ。かつて2013年から2018年にはNHKの『日曜美術館』でのMCも務めた。美術への自然体の向き合い方が魅力的でした、とお伝えすると、「この番組は自分にとって大きな意味を持ったんです」と語ってくれた。
 
