兄・せいじが導いたお笑いへの道

――学校へは行かず、家にいた時期があったから今のジュニアさんがいると。

「それがなかったらせいじも誘ってないでしょうしね。せいじは当時、NSCにひとりで入って、相方が見つからなくてどうしようかと思っていたんですよ。で、“そういえば、弟が学校行かんと家におるし、あいつ、子どもの頃から変なこと考えてたな。よし、あいつや”と電話してきた。それだけなんです。別に引きこもっている弟を救い出そうとか、そんなことは一切なかった」

――一切ですか?(苦笑)

「それはせいじも言ってますし、僕も自分の兄のことなので、ほんまにそうだと分かります。あいつは自分のためにオレを呼んだだけ。ただそれが結果として、オレのためでもあった。兄貴としてとか、兄弟愛みたいなことは一切!ないですね」

――ただ、自分の弟が何か特別な感性を持っているとは感じていたんですね。

「そこは後から聞きました。昔から“モノを作ったり、絵を描いたり、不思議なことを考えるやつだなぁ”とは認識していたようです」