芸人としてはもちろんのこと、タレント、俳優、YouTuber、果ては俳人、アーティストと多彩な活躍を続ける千原ジュニア。かつて呼ばれたジャックナイフの異名より、いまでは3児のよきパパのイメージのほうが強くなっている。そんな千原ジュニアさんの、まさにTHE CHANGEの連続の半生を聞いた。【第2回/全4回】
俳優としての評価も高いジュニアさん。“ジャックナイフ”と呼ばれていた、その異名にふさわしい魅力をスクリーンに焼き付けた、1998年公開の映画『ポルノスター』の監督でもある豊田利晃監督の新作『次元を超える TRANSCENDING DIMENSIONS』が公開された。
窪塚洋介さんが孤高の修行者、松田龍平さんが謎めいた暗殺者演じてW主演を務める本作で、ジュニアさんは、キーパーソンの宗教家・阿闍梨(あじゃり)に扮して、魅力を爆発させている。
――いわゆる悪役だとは思いますが、最近の優しそうなジュニアさんとは違う、“ジャックナイフ”を思い起こさせる魅力全開で、めちゃくちゃかっこよかったです。
「ああ、そうですか。ありがとうございます」
――盟友と言える豊田監督とは『ナイン・ソウルズ』(03)以来のお仕事かと思います。
「“今度映画やるんだけど、ちょっとだけ手伝ってくれへん”と言われたんで、“ああ、いいよ”と軽く引き受けたんです。そこから送られてきた脚本を読んで“めちゃめちゃ喋ってるやんけ!”と。完全にだまされました」