「コントの前の楽屋のような状態」「非常にやりやすい現場でした」

――阿闍梨は超重要人物ですよね。かなりオリジナリティあふれる映画に仕上がっていますが、作品の世界観や、阿闍梨のことはどう感じましたか?

「たぶん、現場で誰一人理解しているやついなかったと思いますよ。“こいつ、何言ってんねん”とか、ほぼほぼ理解不能。“みんな、これ理解してやってんの?”と。豊田とは、オレが10代で、あいつもまだ何者でもなかったような時期から知っている仲なので、たぶんオレの感じも察したと思うんです。それでクランクインの何日か前に、“飯行こか”となりました。そこで“どうしたらええねん、と思ってるやろ”と」

――それで。

「“思ってる”と答えたら、“千原ジュニアで”と言われたんです。それで、“ああ、オッケー、オッケー”と、全部わかった感じがありました」

――そうなんですね。では現場では。

「非常に楽でした。コントの前の楽屋のような状態でしたね。衣装だけセッティングして、楽屋で普通にしゃべってるみたいな感覚でやっていました」

――若い頃からの付き合いといえば、『ポルノスター』には、渋川清彦さんも出られていました。渋川さんとのシーンもありましたね。

「KEE(渋川)とも久しぶりでね、(松田)龍平とも久しぶりでしたし。非常に懐かしい面々でした。板尾(創路)さんとも、久しぶりにお芝居させていただきましたし。スタッフさんも含め、あちこちに知った顔がいるので、非常にやりやすい現場でした」