芸人としてはもちろんのこと、タレント、俳優、YouTuber、果ては俳人、アーティストと多彩な活躍を続ける千原ジュニア。かつて呼ばれたジャックナイフの異名より、いまでは3児のよきパパのイメージのほうが強くなっている。そんな千原ジュニアさんの、まさにTHE CHANGEの連続の半生を聞いた。【第4回/全4回】
2001年のバイク事故で生死をさまよう大ケガを負いながら、表舞台へと復帰したジュニアさん。一生に一度あるかないかの大きな出来事のはずだが、2020年には難病の特発性大腿骨頭壊死症を発症し、2022年3月に治療のための人工股関節置換手術を受けた。
「自分が難病に侵されるとは想像もしていませんでした。5万人から6万人に1人だと。満員の甲子園でファウルボールが直撃するようなものですから。“なんでオレに当たるの”と。数奇な人生だなと思いましたね」
――手術までの期間はずっと痛みを我慢されて?
「1年半くらいずっと痛かったんですが、後半の半年は痛みで全然寝られなくて、1時間おきに起きている状態でした」
――お仕事中は。
「座っている仕事はそこまでじゃないんですけど、自分で足を上げられないので立ち上がるのはきついですよね。痛み止めの薬があったとしても、飲むと収録中に眠気が襲ってくる。仕事にならないので飲まれへん」
――治るなら、手術をと即決だったのでしょうか。
「いや、それが医学は進歩しているとはいえ、人工股関節置換術は、特にひと昔前なんかは入れてももつのは20年くらいだと」