2022年に奇跡の復活、そして解散を遂げた「男闘呼組」。翌23年には、男闘呼組メンバーを中心とした新バンド「Rockon Social Club」を結成し、音楽ファンを熱狂させている。そんな彼らが、氣志團やデーモン閣下、亀梨和也さんらトップアーティスとコラボしたアルバム『THE SHOW MAN』を発表。
インタビューサイト『双葉社 THE CHANGE』では現在、全国ツアー中のRockon Social Clubの“期間限定”となる連載をスタート! メンバー6人全員に、ご自身にとっての“THE CHANGE”、転機について語っていただくとともに、音楽、そしてメンバーに対する“熱い思い”をリレー形式で明かしていただいた!【第3回/全30回】
俳優、ミュージシャンとしてキャリアを積み重ねてきた高橋和也さんは、その原点である男闘呼組の再始動を、心で求めながらも不可能だと、自分に言い聞かせていたという。そんな高橋さんにとって、2020年の夏は、“THE CHANGE”そのものだった。
「僕にとってのひとつ目の“THE CHANGE”が、男闘呼組の活動休止なら、ふたつ目の“THE CHANGE”は、2020年8月に名古屋で4人が再び集まって動き出した、奇跡のような男闘呼組の復活以外にないでしょうね。
先ほどお話ししたように、1993年6月30日、渋谷PARCO劇場で演出家のアッカーマンさんが手掛けてくださった舞台『スラブ・ボーイズ』の千秋楽の打ち上げで、4人が顔をそろえて以来、全員で集まることは一度もなかったんです。その間、それぞれがいろいろな思いを抱えながら、おのおのの場所で頑張りながら、心の中では“成田昭次にまた会いたい”という気持ちを持っていたんですよね。だからこそ、いろいろな偶然がつながり、5年前のあの日、名古屋のスタジオで4人が一緒に音を出せたんだと思います」