不安や恐怖はなし「10代のときから、メンバーでいろいろな修羅場をくぐり抜けてきた」
「だから、“この人たちを絶対にがっかりさせたくない”という、強い思いも湧きあがりました。活動休止してからの約30年、それぞれがエンタテインメント界でプロとしてやってきた自負もあるし、いくら久しぶりだからといって、クオリティを下げるわけにはいかないじゃないですか。そうした意地みたいなところも、やっぱり僕ららしいというか。だから、演奏自体はもう必死でしたよ(笑)。無我夢中でやっていたというのが本当のところです」
必死に演奏しながらも、高橋さんは不安や怖さを感じなかったという。
「10代のときから、あのメンバーでいろいろな修羅場をくぐり抜けてきました。震えるような怖い経験もしたし、大舞台もいくつも踏んできました。どんなときも、あの4人だったからみんなで乗り越えて来られたんです。プレッシャーも跳ねのけて成功させてきたというプライドが、僕らにはあるんです。そういう、男闘呼組の持ってる強運というか、特別な集中力みたいなものは、30年たっても変わっていなかったですね。われながら、やっぱりすごいグループなんだなっていうのは、ステージで一緒に演奏しながら改めて実感しました」