2025年11月13日にワタナベエンターテインメント主催の演劇『Too Young』の開演を控える綱啓永さん。多忙な稽古生活にも「気合十分」とポジティブな笑顔を見せる。だが、その明るさの裏には、これまでにいくつもの“THE CHANGE”を重ねてきた彼の軌跡があった。【第2回/全5回】
ドラマ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』(テレビ朝日系)や『君の花になる』(TBS系)への出演など、数多の人気作品で活躍する綱さんだが、芸能界に入るまでの“素の姿”は、いまとは大きく違っていたという。
「小さいころの僕は、絵にかいたような“内弁慶”(笑)。身内の前では騒いじゃうのに、外に出たら怖くて部屋のすみで縮こまってしまうような子どもでした。母親に保育園へ送ってもらっても、ひとりになるのがいやでいやで……。毎回号泣していましたね(笑)」
柔らかく笑いながら幼少期を振り返る綱さん。その人懐っこい笑顔からは、かつてのシャイな姿は想像しにくい。かつての引っ込み思案だった彼が少しずつ変わっていったのには、人生を通して出会った“友達”の存在が大きかったという。
「まずは、小学生のときの“ゆうくん”との出会いでしょうか。彼は、学校で一番足も速くてみんなにモテモテだったのに、当時内気だった僕と、休み時間も一緒にいてくれたんです。彼が引っ越したあとは、僕も静かな子に戻ってしまったんですけど……(笑)」