「芸能界に染まりきりたくないと思っているんです」

 学生生活を過ごしていくうちに“内弁慶”のからを破った綱さん。2017年には大学1年生で『第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト グランプリ』を受賞。史上初の敗者復活戦からのグランプリを遂げた。

「当時、大きな夢が特になかったことが、挑戦の理由かもしれません。『HiGH&LOW』シリーズ(日本テレビ系)や、山崎賢人(崎はたつさき)さんの恋愛映画を見ていて芸能界への憧れはありましたが、実際に自分が行ける世界とは思っていませんでした。そんなときにコンテストを勧められて飛び込んでみたのが、芸能界に入るきっかけでした」

綱啓永 撮影/有坂政晴

──憧れの芸能界に入ってみて、ギャップなどは感じませんでしたか?

「正直、そこまではなかったです。基本ずっと楽しいまま。“自分は楽しい方向にしか進まない”という価値観を持っているからこそ、そう思えているのかもしれません」

──お仕事には打ち込みつつ、自分の進みたい方針をしっかり持つ。綱さんらしい、地に足の着いた考え方だなと思いました。

「僕は芸能界に染まりきりたくないと思っているんです。ずっとこの仕事を始める前の感覚を持ち続けて生活したい。だから、その姿勢は今後も変わることはないと思います」