「役の人物を作っていく過程が面白い」“俳優の仕事”で最初に考えるのは…
そして今、岩田剛典はパフォーマーとして、ソロアーティストとして、俳優として芸能界でなくてはならない存在となっている。
「俳優の仕事は、役の人物を作っていく過程が面白いですね。最初に考えるのは、立ち振る舞いです。背筋はピンと伸びているのか、猫背なのか? どんなふうに座り、歩くのか? 話し方は、ゆっくりなのか早口なのか? そこからアプローチすることが多いですね」
ちなみに、最新作『金髪』の市川は、スピード感のある話し方をする男だという。
「演技をしていない感じでやりたかったというのもあって、けっこう早口でやっています。とにかく、脚本が非常に面白いので、余計なものは足さずそのままやらせていただいたという感じです」
映画の中では生徒たちやマスコミに翻弄され、早口で言い訳をし、かっこ悪さ全開の市川を演じた、岩田剛典。しかし、役を離れた彼はやはり、王子様のようにキラキラと輝いていた。

いわた・たかのり
1989年3月6日生まれ、愛知県出身。三代目J SOUL BROTHERSのパフォーマーとして、2010年にデビューし、2014年に『クローズEXPLODE』で映画デビュー。初主演映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(16)で第41回報知映画賞新人賞、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞・話題賞などを受賞。主な出演作に、映画『去年の冬、きみと別れ』『パーフェクトワールド 君といる奇跡』(18)、『名も無き世界のエンドロール』(21)、『ウェディング・ハイ』(22)、ドラマ『崖っぷちホテル!』(日本テレビ系)、『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)など。
映画『金髪』
11月21日(金)全国公開
◼︎出演:岩田剛典、白鳥玉季、門脇麦、山田真歩、田村健太郎、内田慈
◼︎監督・脚本:坂下雄一郎
◼︎配給:クロックワークス作品
◼︎公式サイト:https://kinpatsumovie.com