TBSテレビのアナウンサーをキャリアのスタートし、以降、俳優、タレント、執筆家、とマルチに活躍。新たなステージを開拓し続けている宇垣美里さんにとってのCHANGEを聞いてみた。【第1回/全3回】
アナウンサーとして約5年間務めたTBSテレビを2019年に退社。その後は、タレント、俳優、執筆……などマルチに活動を続けている宇垣美里さん。10月9日にスタートしたドラマ『できても、できなくても』(テレ東ほか)では地上波ドラマ初主演に挑んでいる。
「本当に日々プレッシャーを感じています(笑)」
そう話す宇垣さんだが、撮影現場の空気感を大切にしていると目を輝かせながら語る姿からは座長としての自覚が感じられる。
「やっぱり演技のお仕事自体、それほど経験があるわけではないので、皆さんにご迷惑をかける部分も絶対にあると思います。そういった中でもせめて出来るだけ和やかに穏やかに、全員が安心して全力を出せる現場になるようにと思って撮影に臨んでいました。実際には、“これで良いのかな”、“今日は大丈夫だったかな”と思いながら日々を過ごしていましたが、おかげさまで雰囲気がとてもいいので、恵まれている現場なのだと思っています」
本作は、朝日奈ミカ原作のコミックの実写ドラマ化で、不妊症が発覚し長く付き合っていた彼氏にもフラれ、更には勤めていた会社を退職することになった桃生翠(ものう・すい)が年下のイケメン男子・月留真央(つきどめ・まお)との出会いを通して人生をリスタートさせる……という大人のラブストーリー。
「私は出産はもちろん、まだ結婚もしていないので、不妊症については自分自身の問題として直面したことはありません。ただ、“まだ結婚していないの?”、“子供は早く産んだ方が良いよ”などと言う方はまだいらっしゃるし、残念ながらその価値観がいまだに変わっていないのかもいれないなと思うんです。そういう部分で翠が直面する問題というのは他人事とは思えないし、だからこそ感情移入しながら原作や台本を読ませてもらいました」