吉高「みんなが私の言うことを聞いてくれたらいいのに、って」 蓬莱「でも、仮に言うことを聞いたとしても…」
吉高「思い通りにならないのが面白いという感覚を持ってる10代って、すごい」
——確かに、10代のときって、思い通りにしたいものですよね。
吉高「私なんて、大好きな言葉が“思い通り”だったかも(笑)」
蓬莱「そうなんですか!?」
吉高「うん。みんなが私の言うことを聞いてくれたらいいのに、って思ってた」
蓬莱「そうか……。でも、仮に言うことを聞いたとしても、こっちが意図する通りにはならないわけじゃないですか。違う人間だから。それが面白かったですよね」
——それは、たとえば、「こんなふうに言うだろう」と想像しながら書いたセリフを、役者が実際に言ったら違うようになるのが面白い、ということでしょうか?
蓬莱「はい、すごく面白いですね」
吉高「それは、今もあります?」
蓬莱「あります、あります」
吉高「よかった! そうじゃなかったらどうしようかと思った(笑)」
吉高由里子(よしたか・ゆりこ)
1988年7月22日生まれ。東京都出身。2006年に映画『紀子の食卓』でスクリーンデビューし、第28回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。2008年に映画『蛇にピアス』で主演を務め、日本アカデミー賞新人俳優賞、ブルーリボン賞新人賞などを受賞。これまでの主な出演作は、映画『ユリゴコロ』(2017)『きみの瞳が問いかけている』(2020)、ドラマ『最愛』(TBS系)『星降る夜に』(テレビ朝日系)、大河ドラマ『光る君へ』(NHK)、舞台『レディエント・バーミン』(2016)『クランク・イン!』(2022)など。
蓬莱竜太(ほうらい・りゅうた)
1976年1月7日生まれ、兵庫県出身。劇作家・脚本家・演出家。1999年に劇団モダンスイマーズの旗揚げに参加し、以降、全公演の作・演出を務める。2019年の劇団公演『ビューティフルワールド』で第27回読売演劇大賞優秀演出家賞を、2024年の劇団公演『雨とベンツと国道と私』でバッカーズアワード演劇奨励賞を受賞。ほか、2008年の『まほろば』で第53回岸田國士戯曲賞、2017年に『母と惑星について、および自転する女たちの記録』で第20回鶴屋南北戯曲賞、2019年『消えていくなら朝』で第6回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞を受賞。近年 の主な作品に、『ひげよ、さらば』(23年/脚本・演出)、『中村仲蔵~歌舞伎王国 下剋上異聞~』(24・25年/演出)、『消えていくなら朝』、『おどる夫婦』(25年/作・演出)など。11月に脚本を手掛けた『酔いどれ天使』が上演される。
●作品情報
パルコ・プロデュース2025『シャイニングな女たち』
作・演出 蓬莱竜太
出演:吉高由里子 さとうほなみ 桜井日奈子 小野寺ずる 羽瀬川なぎ 李そじん 名村辰 山口紗弥加
東京公演:2025年12月7日(日)〜28日(日)PARCO劇場
大阪公演:2026年1月9日(金)〜13日(火) 森ノ宮ピロティホール
福岡公演:2026年1月16日(金)〜18日(日) 福岡市民ホール 中ホール
長野公演:2026年1月24日(土)・25日(日) サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホール
愛知公演:2026年1月29日(木)・30日(金) Niterra日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
公式サイト:https://stage.parco.jp/program/shining