大きなCHANGEは10歳の時、“演技の仕事をする人になりたい”
そんな土屋さんが魅了された世界。人生に大きなCHANGEをもたらしたのは何かと問うと、それは「10歳の時に学校行事の劇に参加したこと」だと答えてくれた。
「私は言葉や声を出すのが苦手だったので、台詞のない“酔っ払い”の役を演じたんですけど、“酔っ払いだったら頭にネクタイを巻くといいんじゃないか”などと、歩き方もいろいろ試行錯誤して、ペットボトルを茶色に塗ってトックリを作って手に持ったり、自分なりに工夫して本番に臨んだんです。
そうしたら想像以上にウケて、たくさん拍手をいただいたんです。低学年の子たちも笑ってくれたし、保護者の方々にも“面白かったよ”と声をかけていただいて、“演技って、こんなに人と人を繋ぐんだ”と思ってから、“演技の仕事をする人になりたい”と思うようになりました。その経験から実際にオーディションを受けたいと母に伝えて、申し込みをして、そして今ここにいますので、本当に小さな役でしたし台詞もなかったけれど、あの体験は私の人生を変えたと思います」

こうして演技することの楽しさに魅了された土屋さんは、2008年に公開されたた『トウキョウソナタ』で映画デビュー、2010年の大河ドラマ『龍馬伝』では坂本龍馬(福山雅治)の姉・坂本乙女の少女期を演じ、ドラマデビューも果たした。