ハワイから来日して、わずか8場所で十両に昇進。現役時代は、184センチ、275キロの巨体を生かして、大関を39場所を務めた、小錦さん。引退後は、タレントに転身して、テレビ、相撲ショーのプロデュースなど、幅広い活躍を見せている。一昨年12月、還暦を迎えた小錦さんの「THE CHANGE」とはーー。【第3回/全5回】

小錦 撮影/有坂政晴
 
【記事を最初から読む】

 

 最後まで、日本の「目に見えない何か」に振り回された小錦さんは、涙を見せずに土俵を去った。

 引退後は、佐ノ山親方として高砂部屋で後進の指導にあたっていた小錦さんだったが、その後、タレントに転向。NHK Eテレの子ども向け番組やCM出演など、その活動は多岐に渡った。

 そして、数年前からは、みずからの会社に所属する元力士たちを率いて、アメリカで「相撲ショー」を開催している。