2009年のデビュー以来、舞台、ドラマ、映画、と話題作に出演し続けている俳優・高杉真宙さん。29歳にして長いキャリアを持つ彼が「たとえ自分が出演しなくても見たいと思った」と話す最新作への想い、そして彼にとってのTHE CHANGEとは。【第1回/全3回】

高杉真宙 撮影/杉山慶伍

 インタビューに現れた高杉真宙さんは、少しウェーブがかかった金髪姿となり、黒髪のときとは全く違う印象に。華やかな見た目とは裏腹に人見知りで緊張しやすいという彼は、「何だろうな」「うーん」とつぶやき、言葉を選びながらとても丁寧に話す。

 最新作『盤上の向日葵』へ参加した決め手は、主演の坂口健太郎と、対する共演の渡辺謙の2人だったという。

「間違いなく、坂口健太郎さんと渡辺謙さんの演技の熱が軸となった作品になると思い、その二人を見たいと思ったんです。そして、この作品に携わって自分自身も作品の一部として何かできることを探したいと思いました」