もし出合っていなかったら「ちょっと窮屈だなと感じながら、淡々とスタンダードの演歌を歌い続けていた」
もし、『限界突破×サバイバー』に出合っていなかったとしたら……?
「たぶん、ちょっと窮屈だなと感じながら、淡々とスタンダードの演歌を歌い続けていたと思いますね。あの曲が私の人生の広がりを与えてくれ、表に出ている自分と、素の自分の距離を近づけてくれました」
20年には、初のポップスアルバム『Papillon−ボヘミアン・ラプソディ-』をリリース。コロナ禍に行われたコンサートツアーには、新たな若いファンも足を運んだ。
「コロナ禍にコンサートができただけでも幸せなことでしたけど、ひと席おきに座っていただいて、声出し禁止。年配のファンの方の足が遠のいて、どんなふうに楽しんでいただけばいいのか、不安でいっぱいでした。
でも、『限界突破……』を愛してくださる方々に救われましたね。みなさんがマスクの下で笑顔になってくださっているのが伝わってきて、“これからも、さまざまな世代の方に楽しんでいただける歌を歌っていこう”、“リアルな自分を見ていただこう”という思いを新たにしました」