『白雲の城』がテーマの特別公演「命の大切さを伝えられるお芝居になるよう、しっかりお稽古したい」
26年1月31日に東京・明治座で幕を開ける『氷川きよし特別公演』は、芝居とコンサートの2部構成。1部の『白雲の城』は、6枚目のシングルであり、24年の紅白で歌った楽曲をベースに書き下ろされた新作だ。
「復帰してその年末にNHKさんから紅白のお話しをいただいたとき、真っ先に頭に浮かんだのは、『限界突破×サバイバー』でも『きよしのズンドコ節』でも『箱根八里の半次郎』でもなく、ビシッと袴をはいて朗々と歌う『白雲の城』でした」
実はこれまで、『白雲の城』は、それほど積極的に歌ってこなかった1曲だという。
「歌っていて寂しい気持ちになる歌詞ですし、感情移入することが難しい。でもだからこそ、歌手としてのプロ魂をかき立てられる作品でもあるので、人間・KIINA.、歌手・氷川きよしの再スタートに、これほどふさわしい楽曲はないと思いました。そして、3年半ぶりの座長公演のお芝居のテーマにしたいと、私から提案しました」
舞台は戦国時代。氷川が演じるのは、白雲の城と呼ばれた上宮城城主の弟でありながら、闘いを嫌う心優しい弟。
「どんなに時代が変わっても人の心は変わらないし、誰しも平和と、人との絆を願っていると、私は思っています。命の大切さを伝えられるお芝居になるよう、しっかりお稽古したいです」