来シーズンの阪神「藤川は妥協しないタイプだから、これから、どういう編成をするのかっていうのは見もの」

──来シーズンの阪神はどうなるでしょう?

「藤川は妥協しないタイプだから、これから、どういう編成をするのかっていうのは見ものなんだよね。切るところは迷わずバッサリ切るから。25年も戦力として期待されていた前川右京を、不調と見るとすぐ外したからね。もちろん使ってみて、それで判断したんだろうけれど、シーズン序盤で前川を外すのは簡単にできることじゃないよ。

中畑清 撮影/河村正和

 自分の中にしっかりとした裏付けがあって、それを実行していく。そのときの決断力っていうのは監督にとって一番、必要なものなんだけど、一番、難しいところでもあるんだよ。それを1年目の藤川ができたっていうのは、そりゃ阪神も優勝するよ」

──現時点でのチーム状況で、DeNAの来シーズンはどうでしょう?

「投手陣が心配だよね。勝ちが計算できたアンソニー・ケイもアンドレ・ジャクソンもMLB復帰を希望しているっていうから。2人が抜けたら、先発の頭数がどうしても足りない。確実なのが東克樹だけじゃ、難しいよね」

(※ケイ投手は2025年12月9日にMLB復帰が、ジャクソン投手は同18日に千葉ロッテマリーンズ入団がそれぞれ正式決定)

──一方で、古巣である巨人の25年はどうでしたか?

「4番の岡本(和真)は故障で離脱していたし、エースの戸郷翔征投手があのていたらくで、チームのバランスがガタガタだった。良い状態というのがほとんどない中でAクラスに入ったんだから、そこは評価してもいいんじゃない?」

 25年の巨人は貧打が深刻だったが、長年4番を務めた岡本和真選手がMLBへの挑戦を表明し、さらなる打撃力の低下が懸念されている。だが、中畑さんによると、一番の補強ポイントは別にあるという──。

つづく

なかはた・きよし
1954年1月6日、福島県生まれ。駒澤大学を経て、75年に読売ジャイアンツに入団。79年に一軍に定着し、「絶好調男」としてファンから人気を博す。84年のオールスターゲームでは二打席連続のホームランを打ち、一塁手として7年連続のゴールデングラブ賞に輝くなど、中心選手として活躍する。89年に現役を引退。野球解説者として、歯に衣着せぬ語り口で人気となる一方、読売ジャイアンツのコーチ、横浜DeNAベイスターズの初代監督など、指導者としても日本球界に貢献してきた。