侍ジャパンで注目した2人のルーキー、井端弘和監督の采配にも高評価

──侍ジャパンでいうと、11月15・16日には強化試合で日韓戦も行われましたが、気になった選手はいましたか?

「千葉ロッテマリーンズの西川史礁と、広島東洋カープの佐々木泰だね」

──どちらもルーキーですね。

「1年目の選手が代表チームで活躍するなんて、なかなかできないよ。あと、彼らルーキーを選んでちゃんと結果を出させた、井端弘和監督もなかなかやるなと。巨人の岡本和真が1打席で交代となったあとで、ちゃんと若手に経験を積ませることができたというのは大きい。
 物足りないところもあったけど、これから選手を育てていこうという段階で、韓国相手にちゃんと戦えたというところは、評価していいんじゃないかな」

中畑清 撮影/河村正和

──3月からは大谷選手も合流します。若手選手にとって、大谷選手と一緒に戦える意味は大きいと思います。

「メジャー組が参加したら、外れる若手も出てくると思うけど、世界が広がっていくっていう夢があるよね。彼らが第2、第3の大谷になっていく、何か片鱗でもつかんでくれたらいいなって思うよ。まぁ、あれほどの器にはなかなかなれないと思うけど、“俺たちも!”って気持ちになってくれたら最高だよね」

 2026年はWBCでもMLBでも、中畑さんの日米野球と同じように、さまざまなドラマが生まれそうだ。全選手の活躍に期待したい。

つづく

なかはた・きよし
1954年1月6日、福島県生まれ。駒澤大学を経て、75年に読売ジャイアンツに入団。79年に一軍に定着し、「絶好調男」としてファンから人気を博す。84年のオールスターゲームでは二打席連続のホームランを打ち、一塁手として7年連続のゴールデングラブ賞に輝くなど、中心選手として活躍する。89年に現役を引退。野球解説者として、歯に衣着せぬ語り口で人気となる一方、読売ジャイアンツのコーチ、横浜DeNAベイスターズの初代監督など、指導者としても日本球界に貢献してきた。