27年にわたって愛され続けるスピッツの名曲「楓」を原案に、行定勲監督が珠玉のラブストーリー映画『楓』を完成させた。その映画で、大切な人を失う運命と向き合う主人公を演じた福士蒼汰さんに、双葉社 THE CHANGEではインタビューを敢行。本作の撮影や作品への思い、さらには、俳優デビュー以来、歩んできた道のり、そして、その道中で生まれた「CHANGE」の瞬間について、話を聞いた。【第4回/全5回】
20代でドラマ、映画、さらには舞台と次々に活動の場を広げていった福士さん。30代になると、その語学力を活かし、活躍の場は海外に広がっていく。2023年には、90か国以上で公開された海外ドラマ「THE HEAD Season2」に出演。スペインでの撮影に臨んだ。
「正直に言うと、自分の中では他の作品と大きな違いはないんです。もちろん、いろいろなことはありましたけど、それは自分に実力がないからでした。そこは“CHANGE”したというよりは、自分がもっともっと“CHANGE”していかないといけないぞ、と思えた瞬間でした」
とはいえ、海外作品に挑むことは、作品の幅が広がることにつながる。「福士蒼汰はこういうのもできるんだ」と印象づけたのではないですか?と聞くと、「確かにそうですね…」と、その胸の内を語ってくれた。
「周りは、“こういうのもできるんだ”と考えたとは思いますが、僕はずっと準備をしていたので、このぐらいはできるぞ、という思いは持っていました。もちろん大変でしたが…」