喜怒哀楽があるのは人間として当然

――普段のSUZUKAさんの印象と、栞ではまったく違っていて、SUZUKAさんだと気づきませんでした。栞とSHIORIを別の人格として登場させることで、ひとりの人間の中にある二面性がはっきり伝わりました。それに“しおり”が揺れ動くように、人には誰しも二面性だけでなく、多面的な側面があります。

「本当にその通りですね。自分はステージに立つときはONです。ステージ上でネガティブなエネルギーというのは入ってきません。たくさんの方が見ている前で、自分自身が誇らしく思えるパフォーマンスをしたいという向上心を、常に持っています。でもそれとは裏腹な、イメージとしては白に近いブルーのような、ネガティブで笑顔とは真逆のエネルギーも、当然、自分の中に持っています。喜怒哀楽があるのは人間として当然ですから」

――さらに、引っ込み思案な栞は、周囲の意見に流されているところがあります。SUZUKAさんにもそうした経験はありますか?

「もちろんありました。けれど、それは意味がない。主体的に生きないと何も生み出さないということに、結構早めに気づきました。本当の自分の気持ちを大事にすることが、周りをちゃんと思うことにもつながるとも思っています。もしも違和感のある、イヤな感覚の時間が増えてしまったとしても、そうしたピンチをチャンスと捉えて、周囲と互いに補いあう方法を見つけたいと思います。自分自身との関係もそうですし、家族やメンバー、チームなど、すべての人との関係においてもそうかなと」