東京と大阪の笑いの“最大の違い”「勝手に笑うタイミングを自分で判断してくれる」
──自分が起こした笑いである一方、ウケないとその結果も自分に返ってきますが、そこで責任感を感じたりはするのでしょうか。
「責任感というより、単純にスベったらキツいって感じでしたね。でも、自分としては、最低限チケット代ぐらいは楽しませる自信はありました。でも、スベるネタはすごくスベってましたけどね」
──その自信というのは、やはり『M-1グランプリ』で優勝したことで芽生えたのでしょうか?
「個人ライブをする前、コンビのライブの中でも、1人でやるネタがちょっとはあったので、“なんとなく大丈夫だな”って意識はありました」
こうして活動が順調になると、2007年ごろから東京に進出、活動拠点を大阪から東京に移した。東京進出は売れっ子の証であり、大きな変化に思えるが、本人としてはさほど変わりはなかったという。
「徐々に徐々にですが、東京での仕事が増えてきたんです。大阪の仕事が100やったのが減ってきたんですが、それは極端にゴンって減ったわけではなかったので、そこでの大きな変化は感じられなかったかな」
──大阪のお客さんと東京のお客さんで“違い”を感じるところはありましたか?
「確かに“ちょっと違うな”って感じるところはあって、そこは意識しましたね。というのも、大阪のお客さんって、ツッコんでから笑うんですよ。
一方、東京のお客さんはツッコまなくても笑ってくれるところがあって、勝手に笑うタイミングを自分で判断してくれるんです。でも大阪の人ってツッコんでから笑うっていう、音楽でいうところの指揮者がタクト(指揮棒)をこう振ったら笑う、っていうクセがついているんで(笑)。
だから、“ツッコまなくてもなんとなく面白さが伝わる”というところでは笑ってくれないんです。それでいうと、東京のほうがやりやすかったですね」
俗に言う“東京と大阪のお笑いの違い”は、こんなところにも表れていたようだ。次回は、「自粛期間での変化」についても語ってもらった。
つづく
徳井義実(とくい・よしみ)
1975年4月16日、京都府生まれ。A型。NSC大阪校を経て、幼馴染の福田充徳とお笑いコンビ・・チュートリアルを結成し1998年にデビュー。2006年にはM-1グランプリで優勝した。俳優として大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』(NHK)、『ケイ×ヤク‐あぶない相棒‐』(日本テレビ系)などのドラマや、『天国はまだ遠く』(2008)、『莫逆家族‐バクギャクファミーリア‐』(2012)などの映画に出演。近年は自身で撮影と編集を行うYouTubeチャンネル『徳井video』も人気で、そこから派生したオリジナルブランド『Mystify』でキャンプ用品などの商品開発・販売も行っている。
■作品情報
ドラマ『令和に官能小説作ってます』
テレビ大阪・毎週水曜深夜24時~、テレビ愛知・毎週土曜深夜2時15分~放映中
DMM TVにて独占見放題配信
TVerにて見逃し配信
Ⓒ「令和に官能小説作ってます」製作委員会
https://www.tv-osaka.co.jp/reiwani_kannou/